2011.12.17

vol.306 想い出のクリフサイドホテル(中村雅俊)

Kanpai

こんな寒いクリスマス間近というのに
なぜかこの時期に耳に思い出して口ずさむのはこの夏の歌。
夏の乾杯の乾いた空気と対照的なねっとりした僕の心地。
君はこの時期、誰と過ごすのだろう。
街の喧騒の中に溶け込むイルミネーションが
全て僕をあざ笑うかのようにみえてくる。
あの夏のひとときは嘘でなかったと信じたいけど、
この現実は嘘をつけない。
流れるソングに耳をふさぎながら、
賑やかな世界から遠ざかる僕がいる。
割り切れない宙ぶらりんのこの気持ち。
年の瀬にどうやってけりをつけろというのか…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.09.19

vol.305 ステーション(ふきのとう)

Muromachi
山木康世の優しくも切ない詞に涙が潤む。
夏の終わりになると、こういう季節感のある歌を思い出しては口ずさむ。
今では化石のような、出会って、愛して、別れたあの日々。
いつの季節も、僕らの駅が見守ってくれたね。
仕事が終わって、何とはなしに駅で落ち合って、
そのまま、気の向くままに出かけたあの日も、
もう若くない今では、思い出の彼方に眠る。
こころのずっと奥にしまいこんで、
どこにあったのか思い出せないくらいだよね。
ふとした拍子にフェイドイン。
暑さが和らぐ今の季節に、ふっと思い出して懐かしくなる。
季節に溶け込んでいる駅のように、
そこにあるのが当たり前の風景が
実はとても大切なものだったことに今頃気づくなんて…。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.01

vol.304 夕立のあとで(N.S.P)

「冬の時代」の8曲目。
もう天野さんが天に召されて6年が経つ。
享年52だから、私もとうとうその年齢に近づいたことになる。
この曲を選んだのは、
今の季節にピッタリだからというのもあるが、
「過ぎゆく月日のために何が変わる」
「苦しい時に頼りたい女(ひと)が ひとりいたはずさ」
ここのフレーズが妙にグッとくるのね。
今でも元気かい?
すぐに手の届く距離がこんなにも懐かしいなんて。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.05

vol.303 別れの予感(テレサ・テン)

Zoes
テレサ・テンで一番好きなのがこの歌。
歌のどこにも「別れ」ってないやん。
でも、当時「不倫」をキーワードに売り出していた彼女にとっては、
もうきっとそういう目でみられていたであろう。
そこから最も遠い、純真無垢な女性なのにね。
それにしても、それまでの「つぐない」「愛人」路線と比べ、
アップテンポでありながら、彼女の歌の中でも
もっとも物悲しいのはなぜだろう。
結局、本当の不倫とは心を束縛するからであろうか・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.04.10

vol.302 テレサの羽根(en-Ray)

2011年3月11日を境に世の中が大きく変わった。
いままでいかに平和に溺れていたかがよくわかる出来事。
これからは戦時中のように緊張感を持って生きていかなければならない。
そしてそれがいつまでと言えない、先の見えない辛さ、頼りなさと闘いながら。
こんな時に何を拠り所にしたらいいだろう。
そう思ってラジオから流れてきたのがこの歌。
彼女のスタンスや歌い方にテレサテンへのオマージュを感じるだけでなく、
テレサの生き方へのリスペクトを大きく感じた歌である。
思うに、42歳で亡くなるまで精一杯生ききったテレサのように、
結果ではなく生き方の積み重ねによって築かれたものが大切なのであり、
ゴールを目指しているだけでは愛より深い心の答えは見つけられないというわけか。
テレサ亡き後にこうして受け継がれる大切なもの、そこを目指さなくては。
もっと足元を見よ。一瞬一瞬を大切に生きよ。
結果を求めすぎるから不安が強い。
腹をくくれ、覚悟をせよ。
それに気づかせてくれた震災に感謝をするくらいにならないと・・・。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011.01.27

vol.301 オレンジの河(今井美樹)

Moriya
300回を超えて新たに仕切り直し。
今回は天使のボイス・今井美樹である。
彼女の歌で私が一番好きなのが実はこれ。
女は強い、というのをこんな昔から地でいっていたというような歌である。
今や、布袋の妻の座に納まっているが、
当時は略奪愛などと呼ばれ、
やはり芸能界のドロドロはあったのだろう。
女性からのバッシングがなければ、
もっと売れていていい歌手(もとい女優?)ではないだろうか。
とはいえ、いい歌ではないか。
デビューしてすぐでこのレベルなのはさすがのひと言。
曲調もあろうが、聴くほどに心臓の鼓動が速くなる。
この詞をこのように歌えるのだから、
あの愛憎劇さえも乗り越えられると言うことだろうか。
逆に言えば、そうまでしてでも愛を貫いたという意味では、
それもまた凄いこと。
そうした女の強さを実感出来る名曲と思うよ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.12.31

vol.300 越冬つばめ(森昌子)

なんとか間にあったかな。
今年最後の更新がこんなに間があいてしまった。
しかも記念すべき300回。
公私ともに追いつめられて、
なかなかブログと向き合う余裕がありませんでした。
不器用な自分にはこの歌が似合う、ということで今回はこの歌。
いずれ大きく羽ばたいてみせると粋がったけれど、
いったいいつになったら日の目を見るのか。
ずっと日向で生きることを夢見ていたけれど、
もう無理なのでしょうか。
そんな声がきこえてきそうだけど、
いまはまだ、もう少しだけ頑張ってみたい。
あいつとの約束をまだ私は果たしていない。
もう少し上手に生きられたらもっと楽なのにね・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.26

vol.299 夢物語(佐々木秀実)

Alponte
もう15年も経つけれど、あの日のこと、今でも覚えてる?
記憶をたどれば、昨日のことのように。
先日久しぶりで逢ったリストランテも
あの時と同じように、君が支払ったね。
何年経っても、変わらない思い。
ふたりとも、すれ違い、どれだけ遠くへ来たとしても、
見ている視線は同じこと、今でも信じている。
あの日と同じ不思議な既視感の中で、
ふたりの気持ちを確かめたくもあり、怖くもあり、
どうしていいかわからない、意気地のない僕。
これだけ年月が過ぎても同じなのねと君はせせら笑うだろうか。
ひとつ道を間違わなければ、未来は変わったかもしれないね。
それは、君の望む方向にだろうか・・・。
今となってはどうでもいいこと、
振り返るなんてあなたらしくないと言ってくれ。
その笑った口元、とりなすしぐさ、
あの日のまま変わらないものもあるんだね。
今はただ、君のその笑顔に乾杯。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.08.08

vol.298 羊飼いの恋(ふきのとう)

2010summer
叙情詩豊かなふきのとうの歌の中でも特に木訥さを感じる曲。
「ダルセーニョ」という、今では殆ど手に入らないアルバムの中に入っている。
歌の中に「羊飼い」なんてどこにもでてこない、
でもなぜか大陸ののどかな牧場の光景を思い浮かべてしまう不思議。
光の海でも、闇夜の空でも、
とけていくのは僕のあの人への思い。
そして結末はいつも一緒。
片想いって、残酷だね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.07.01

vol.297 はじまりは朝 (NSP)

今日は天野さんの5回目の命日。
このブログも更新頻度が落ちたためか、
年に一度のこの日もなんだかすぐに回ってくるなあ。
今年はフィルムコンサートで久しぶりに天野さんの歌にに会えたし、
天国に思いを馳せて、
自分が彼の年齢に近づき、追い越そうとしているのを肌で感じる。
このところ、いやなこと、辛いことが続き、
こころが折れそうではあるけれど、
やさしい彼の歌を聴いていると、
そんなことは長い人生の中では些末なことに思えてくる。
この歌もそうである。
こんな暮らし、あいつとしたかったよなあ。
あ、でもこの歌では最後のシチュエーションが・・・。(苦笑)
天野にはちょっと似合わないようなこの歌詞もご愛敬。
天野さん、待っていてね。
自分も確実にあなたの所へ近づいていく・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.22

vol.296 赤いスイートピー(徳永英明)

Img_0468

松田聖子のこの名曲を徳永がカヴァー。
大好きだったあいつが好きなこの曲を男性ボーカリストが唄うとどうなるのか、
と思って聴くと意外とイイ。(笑)
今日のこの日だからこそ思い出す。
それにしても、おんなごころというのは摩訶不思議。
言葉と裏腹に、言行不一致である。
そういう真実をつくづく思い知らされた出会いであった。
今なら、それに振り回されずに大きく包み込む自信も多少はあるだろうか。
熱い思いとは逆に、逢うたびに冷静になり醒めていく。
時間とは残酷なものである・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.05.05

vol.295 ゆうやけ(NSP feat.char)

vol.36の「ゆうやけ」と同じ曲。
しかし、NSPで亡き天野を偲んで執り行われたトリビュートライブで唄われたこの曲、である。
charのギターテクに釘付けというのもあるが、
本当に天野が天国から降りてきて彼らにのりうつったかのようなライブであった。
そう、本日2010年5月5日に、生きていれば57歳になったはず。
この日、草月ホールで2007年に行われたこのトリビュートライブのフィルムコンサートがあった。
そこでのcharを入れての場面での感動は忘れない。
それにしても、やっと逢えたね・・・。
懐かしさに、目頭が熱くなった。
NSPは私の青春そのものである。
今、彼らの歩みと同じ、いやそれを超えてその先を生きている。
それでも若かったあの時の情熱、青臭さ、ひとり粋がったあのスタイル、
そういうものを忘れない。
挫けそうになった時でも、この一途な時代をふと思いだしここに帰ってくるよ。
この思い、天国の天野に届け・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.01

vol.294 木蘭の涙(スターダスト・レビュー)

Sea
季節が新しくなり、四月になるとこの歌を思い出す。
スタレビの根本要のねっとりとした歌い方も印象的だが、
そもそもこの歌、女性の歌だよね?
空へ旅立ったのは男性?
まあそんな細かいことはどっちでもいいか。
それにしても、
「精霊流し」「祈り」「運命河」のように、
もうそこにいないものを悼む鎮魂歌というのは本当にこころに響く。
特に亡くなったのが愛したひとなら尚更であろう。
未来を生きなければいけないのはわかっているが、
この歌のように、過去を紡ぐのもたまには許されるだろうか。
思い出す木蘭に限らず、花は毎年蕾になり、その姿を見せてくれる。
そう、まるで彼(彼女)がそこにいるように・・・。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.06

vol.293 Best Friend(Kiroro)

Kp_2
この歌が流行っていた頃は殺伐な毎日で、
この歌にどれだけ癒されたことだろう。
こういう包容力のあるひととのつきあいを大切にしたいよね。
さて、卒業式のシーズン。
今までこの時期は「春なのに」「旅立ちの日に」あたりを聴いてきたけど、
今年はこれで行こう。
毎年この季節は多忙な中にほっとできるひとときが欲しくなる。
ここにある優しさを思い出してもうちょっとガンバロウ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.02.13

vol.292 友情(門倉有希)

Misato

門倉有希といったら演歌のイメージがあったが、
この歌はそんなことなくライト感覚で聴ける。
昔別れた彼(?)への応援歌か、
はたまた自分を鼓舞する歌なのか。
最近、この手の大人向けの歌が流行っている、というか多いよね。
若者向きの歌は賞味期限も短く、
いつのまにか廃れたことさえも記憶に残らない。
所詮は歌の力もそれだけと最初から開き直っている。
だけど、こういう歌は違いますね。
ロングヒットという言葉以上に、心の琴線に触れる、
涙腺を刺激して、電車の中では聴けないな。
こんなふたりでいつまでもいられる、それこそ夢のような男と女。
大切にしたいよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.01.09

vol.291 ジュピター(平原綾香)

Jupter
紅白を最後に休業した絢香もいいけど、
私はこちらの「あやか」のほうがいいな。
ということで、今回はこの歌。
音楽家族に育っただけはあって、壮大で崇高なイメージがよく出ている。
こんな曲を最初に出してしまうと、
後が続かないというか、下手すれば一発屋で終わってしまうのか?
と心配させられる。
それにしても、癒される詞だね。
仕事で疲れている帰宅途中などに聴くと、
もうひとがんばり出来そうな気がしてくる歌である。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.23

vol.290 クリスマスキャロルの頃には(稲垣潤一)

Syoyo09f
やっと書くことが出来た、この歌。
今の時期を逃すと一年待たなくちゃならないからね。
久々の更新は時期的にタイムリー。
それにしても、君と何回、聴いたことだろう。
車の外は吐く息が白い、寒い夜空に、
色鮮やかなイルミネーションに消され、星空が見えない。
まるで僕の目に君のこころが見えないのと同じだよね。
君の瞳に反射するツリーの灯りが揺れていたのは、
いったいなにを考えていたからなんだろう。
もはや、前世紀の戯れというような過去の話だけど、
今逢っても、同じ話は出来るのかな?
すれ違う恋人たちに重ね合わせてみてしまう。
年末の夕暮れ、忙しない街角の喧噪に追われると、
あの日のふたりがそこにいるようで・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.11.22

vol.289 花ぬすびと(明日香)

Photo
「いい夫婦の日」の今日、こんな歌のエピソードをアップするとは、
m-onもよほど天の邪鬼といわれるかな。
最初聴いた時には、春の歌かなと思った。
次にこの歌が世界歌謡祭(だっけか)でグランプリを取った時期が秋なので、
ああ、秋の歌なのかと気がついた。
さらにしばらくして、なんとこの歌、不倫告白の歌だと気がついてしまった・・・。
若かった日々よ。
「ごめんね」といくら謝っても、心の傷は癒えやしない。
しかしそれでも告げなければならない事情もあるということか。
「狂い咲き」するのに時間は限られている。
特に女はね・・・。
ひとのこころは儚いもの。
そんな当たり前の事に改めて気がつき愕然とする。
普段から周りをよく見て、悔いの残らない生き方をしていると、
あなたは自信を持って言えますか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.15

vol.288 秋冬(高田みづえ)

Memories08z
秋に思い出す歌、第二弾。(笑)
彼女の歌は「硝子坂」「私はピアノ」が有名だが、
天の邪鬼な自分はこちらの方が好みだナァ・・・。
どちらかというと演歌調な感じのこの歌、
別れの秋のシチュエーションにぴったりである。
(それだけ苦い思い出が多いと言うことか・・・)
木枯らし一号が吹く頃に、肩をすぼめて、
両手をポケットに突っ込んで、
丸い背中で目白界隈を歩いたあの日・・・。
今でもこの季節になると心が疼くのよねえ。
高田みづえもすっかり相撲部屋の女将さんということで、
女はホント、変わるのね。(苦笑)
変わらないのは男の未練と秋の冷たい北風なり。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.10.19

vol.287 あの素晴しい愛をもう一度(北山修&加藤和彦)

なぜ自殺なんて。
未だに信じられない。あの加藤和彦が・・・。
「帰ってきたヨッパライ」は最初はコミックソングの極致と思ったものだが、
よくよく聴くとなんとも味があるし、耳から離れない。
そして、極め付きはこの歌である。
哀しい詞なのになんとも温かいメロディではないか。
フォークソングの代名詞と言っても過言ではないと思う。
それだけに、なぜ・・・。
なんとも悔やまれる。まだあっちの世界へ旅立つ年齢ではないだろうに。
天才は常に孤独であり、ナイーブな彼はそれに耐えられなかったと言うことなのか。
あの時、同じ花、同じ夕焼け、同じ風の中をふたり一緒にやってきたのに、
今はもう、本当に心が通わなくなってしまったということなのか。
合掌・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«vol.286 終止符(アリス)